「怖い」「面倒」と思う前に
健康診断が健康を守る最大の武器であるにもかかわらず、健康診断に消極的な方がいらっしゃいます。
「病気を発見されるのが怖い」とか「健康診断なんて面倒だ」という方、また「風邪もひかない健康体だから、病気にならないんだ」など、さまざまなお考えの方が多くいらっしゃいます。
しかし、このような方にかぎって、痛みが出た時などに既に病気が進行しており、取り返しのつかない状態に至っていたというケースもあります。
人間は年齢を重ねると老化現象が出てきてしまいます。
若さと健康に自信があっても、老化は避けられない事実です。
老化に伴ってからだの中ではさまざまな変化が起きていますから、この変化を知る意味でも健康診断の必要性が高まってきます。
早期に異常が発見できるなら、生活習慣(成人)病であっても少しも心配はありません。
「そのうち」とか「いつか」などと考えずに、できるだけ早く受けるように心がけましょう。
特に家族や親戚に高血圧、糖尿病の方がいる場合は、遺伝的な要因などを考えて、一定年齢に達していなくても健康診断を受けておいたほうが安心です。
健康診断の結果について
健康診断の結果は、日常生活の中に活かしてこそ意義があります。
たとえば血糖値が高ければ、総カロリーを制限し、運動量を増やせば血糖値は下がります。
また、塩分のとり過ぎで高血圧の人は塩辛いものを制限し、コレステロール値が高い人は動物性脂肪を制限します。
このような健康診断の結果や保健指導で受けたアドバイスをもとに、日常生活を見直すなど、ご自身のために今から健康づくりに努めましょう。
また、結果を毎年保存し、ご自身の適正値を知ることも大切なことです。
結果1回分を見るだけでなく、過去からの「経年変化」を見ることで、体の異変にも気づくことにつながるからです。
データを集積することが、より正確な診断を受ける意味でも重要となります。
大切に保管してください。